共立女子大学インタビュー⑥

こんにちは!共立女子大学です!
私たちは現在、トビバコ2年間の活動をまとめた冊子を作成中です。

それにあたり企画者の方々にインタビューをしています!

今回は、トビバコの創建時に携わり、1年目の土台作りをしていただいた私たちの先輩方にインタビューさせていただきました。

──私たちは2年目でトビバコに携わり、紙すきワークショップや夏祭りに参加させていただきました。先輩方は1年目で土台を作らなければいけないということで大変だったとは思うのですが、どのような活動をされていたのですか。

最初はトビバコのオープニングイベントに向けて何をするか、トビバコという場所をどのような場所にするのか基礎段階の企画会議に参加しました。また、どのくらいの年齢層がトビバコを利用しているのかのアンケートを取っていました。

──企画会議ではどのような内容を話されていたのですか。

私たちは面白そうな企画内容の提案や、トビバコをどのような場所にするかを決めるために情報を集めました。例えば調布の空き家の活用例をマップにまとめて、地域に足りないものを補うためにこんなことをした方が良いのではないか、といった提案をしました。

──はじめはトビバコがどのような場所になるのかは決まっていなかったのですね。やはり土台を作り上げていくのは大変ですよね。

本当に探り探りでトビバコという場所を作っていきました。企画会議で住民の人と話す機会があったので、地域の特色や強みを会話の中から汲み取って、そこからこの場所だからできることをマップに肉付けしながら進めていきました。

──さまざまな企画を提案されたとのことでしたが、先輩方はワークショップとしてどのようなイベントを開催したのですか。

企画者さんとコラボしたいという案が出ていたので、プラスチックを使ったワークショップを行いました。プラスチックの容器やペットボトルを使って楽器を作って演奏しよう!というワークショップです。

──実際にどのような楽器を作成したのですか。

マラカスやカスタネットなどを作りました。

──私たちは紙すきワークショップで工程がひとつしかなかったのですが、いくつかの楽器があるとワークショップを進行していくのが難しそうに感じます。どのような段取りで進めていったのですか。

作り方をある程度決めたメニューを作成して、あとは子どもたちが作りたいように作ってもらいました。プログラムに関しては、刃物とかは私たちが担当しようねとか決め事を作っておいて、臨機応変に進めていきました。

──トビバコでの印象的なエピソードはありますか。

一番印象に残っているのは、オープニングイベントですね。私たちはのれんや看板を作りました。多くの地域の人たちが参加して、駄菓子屋さんを出店したり、わちゃわちゃと賑やかでした。また、家族で楽しんでくれる方もいて、地域に根付いた活動を実感できました。

──初めのイベントからたくさんの方が足を運んでくれていたんですね。そんなトビバコを、どのような場所だと感じていますか。

(清水)楽しい場所だけど他の人たちには教えたくない、秘密基地のような場所だと思っています。

(上野)会議していくときにも人が集まっていくイメージがあったので、ふらっと立ち寄ることのできる場所なのかなと思います。

(星野)外に出て昔のような遊びができる、落ち着きがありつつも楽しい空間になっていると感じています。 

(村上)自分たちで遊びを見つけて、楽しんでいる姿が印象的で、実家のような暖かい場所だと思います。 

(酒巻)家から出なくなってきましたが、ただいても良いという居場所ができて、居場所の拠点が街にある安心感につながっていて良い効果を表していると思います。

(野中)知る人ぞ知るという特別感がある、基地のような場所であり、子どもたち主体で場所を変えていける新しい空間になっていると思います。

──トビバコが無料であることについてどう思いますか?
トビバコが無料で利用できる点も、子どもたちにとってフラットで居心地の良い場所になっている一因だと思います。この自由な雰囲気があることで、子どもたちが気軽に集まれる場所として親しまれていると感じます。

──最後に、今後トビバコに期待することはありますか?
トビバコは今の形で地域に根付いていってほしいです。子どもたちにとっての「第二の家」として、安心して遊べる場所であってほしい。また、万が一、場所が変わることになったとしても、ここで築いた関係性が維持されていくと良いなと思います。

編集後記

先輩方から私達が知らない1年目のトビバコのお話をたくさん聞くことができ、とても楽しいインタビューでした。先輩方が想いを込めて名付けた飛田給の箱“トビバコ” が地域の居場所になり、子どもたちの秘密基地になっているのを2年目から携わらせていただいている身として、とても実感しています。トビバコが誰かのチャレンジの背中を押してくれる場所として、より地域に根付いていってほしいですね。(武田)

トビバコの名付け親である先輩方のお話を聞いて、改めてトビバコは地域の人々の利活用によって素敵な空間になっているのだと感じました。先輩方の思いも受け継いで、残りのトビバコを盛り上げていきたいです。そして、空き家だった場所がみんなの居場所となったこの事実を残していきたいです。(目黒)

インタビューから、多くの人が携わったことによって今のトビバコが出来上がったことを改めて感じました。先輩方が調布市についての調査分析をしたり、基礎となる土台を作ってくださったからこそ、みんなの秘密基地のような今のトビバコができたのだと思います。お話を聞いていて1年目と2年目との雰囲気もさらに温かく変わっているように感じたので、調布市という地域にトビバコが馴染んできている結果なのではないかと思います。(伊澤)

今まで同じゼミの先輩方とお話する機会はあまりなく、トビバコに込めた想いを知ることができとても嬉しく思います。1年目には、先輩方が企画会議から始め、ゼロから作り上げられたトビバコが、今では誰かの新たな挑戦の場や心地よいみんなの居場所となりました。私たちは2年目を引き継ぐ立場として、この場所をさらに良いものにし、未来へ受け継いでいきたいと思います。(藤木)

先輩方が話してくれたエピソードから、トビバコがどれだけ地域に根ざしているかを強く感じました。トビバコができた当初から、先輩方が一生懸命築き上げてきた「みんなの秘密基地」としての温かさや安心感を、今のトビバコにも受け継いでいきたいです。私たちもこの場所を守りつつ、さらに地域に愛されるような活動を続けていきたいと思いました。(石田)