トビバコ企画者インタビューvol.9
こんにちは!共立女子大学です!
私たちは今、トビバコ2年間の活動をまとめた冊子を作成中です。
それにあたり企画者の方々にインタビューをしています!
今回は仲間っちの萩原さんにインタビューしました。
担当は武田、伊澤です。
─はじめにトビバコでの活動内容について教えてください。
トビバコを拠点として仲間っちで地域のお手伝いをしています。例えば庭の草取りとか、水道治しとか、レスパイト(在宅で介護をしている家族が休息を取れるようサポートを行うサービス)のようなこと、少しでも地域の助けになることをなんでもやっています。
─少し手を借りたいというときに頼める人がいることは地域にとってありがたいですよね。活動名の『仲間っち』はどのように名付けられたのですか。
地域の仲間という意味です。仲間とは助け合うから仲間であり、足りない部分を可能な部分で支え合えるから仲間であり『人間であるから弱い部分をボトムアップ』出来るのでしょう。これが仲間っちの根源的意義”だと思ってます。それを地域の中に見つけたいのです。
─仲間っちの活動への想いはどこからきていますか。
知識・経験・知恵を豊富に持つ高齢者がその知恵を出し合い、支え合い、豊かな生活に近づけたいです。生きがいにもつながる地域への貢献が高齢者の健康にもつながると考えています。子どもたちには高齢者たちの知恵を踏み板に、飛び越えて豊かに成長していく環境をつくってあげたいですね。
─なぜトビバコを仲間っちの拠点にしようと思ったのですか。
活動の居場所としてというよりも、活動を明確にする役割になっているように思います。他の場所も掛け合いましたが、どこもお金をとってしまうとボランティアではないと、受け入れが難しいとのことで最終的に今は公的なバックアップもあるトビバコを拠点としています。
─仲間っちのチラシでお手伝い料100円とされていますが、有料でやる意義などはありますか。
お金を少しでもいただくことで頼む側も気が楽になるように思います。こんなことを頼んでもいいんだろうかと悩ませないためのお駄賃です。有料だからこそ両者がスッキリとした気持ちでできる気がしますね。
─無料であるトビバコとはまた違い、有料だからこその良いところですよね!活動していて印象的だったエピソードなどはありますか。
小さなお子さんを連れたお母さんが歯医者へ行くのに、歯医者の待合室で子どもを見ていてほしいと依頼がありました。保育園には頼めないような依頼をしてくれて嬉しかったですね。このようにどんな小さなことでも私に依頼してくれることが増えたらいいと思います。
─トビバコによく訪れて環境の管理を自主的にしてくださっていますよね。
やはり環境を整えることは大切。庭の草も隣の人の家に伸びていってしまうと苦情につながるし、室内も使いやすいようにするのがいいでしょう?環境をしっかり整えてやらないと空き家を使うのは難しいよね。
─今後トビバコがどのようになってほしいですか。
今は企画者同士があまり交わる機会がなくて、トビバコ内で横の繋がりを感じることができません。もっとみんながここのために、地域のためにという気持ちで手を取り合える環境になればと思います。そうすることで空き家の利活用としての意義が深まるのではないでしょうか。また、地域が活きるのは多くの知恵をお持ちの高齢者の活動が年少者の土台となり、多様な成長の糧になれる地域環境が大切です。そのための融合拠点にトビバコがなってほしいです。
─地域内の諸々の活動が連携仲間っちになり重層的に合い支え合える活動体になれる事も大切ですね。萩原さんは以前トビバコで写真展も開かれていました。想像力を掻き立てられる作品がたくさん並んでいたので、開催された際にはぜひ足を運んでみてください!!
編集後記
萩原さんには何度かお会いする機会がありましたが、とても熱心な方で地域のためになりたいという想いが今回のインタビューでより伝わってきました。何かしたいと思った時にアクションを起こせる行動力にはとても驚かされました。また、トビバコが地域のためになりたいと行動する人の背中を押すようなものになっていてとても嬉しく思いました。萩原さんは地域の調査から始まり何が今必要なのかなどを分析していらして、文献を拝見させていただいた時にはとても熱い想いを感じました。(武田)
インタビューから地域のことをよく知り、地域のために何かをしたい!という萩原さんの思いがとても伝わりました。トビバコまでの近道を教えてくださったり、季節の植物や木の実の名前の由来を教えてくださったり、お話ししていくなかで多くの豆知識を得ることができました。萩原さんの地域を思う活動により、トビバコの周辺地域が些細なことでも助け合いができる、あたたかな場所になることを期待しています!(伊澤)