トビバコ企画者インタビューvol.1

こんにちは!共立女子大学です!

私たちは今、トビバコ2年間の活動をまとめた冊子を作成中です。

それにあたり企画者の方々にインタビューをしています!

まずはトビバコを生み出した運営者である、minglelingoの西村達也さんと西村愛子さんにインタビューさせていただきました。(以下達也さん、愛子さん)

担当は目黒、武田、石田です。

──はじめに、トビバコでの活動内容をお聞かせください。

達也さん:昨年はゲストを呼んでトークショーを3回行いました。外部での活動が広がり忙しくなってきてしまいましたが、今年も子どもたちが楽しめる企画を考えています。

──外部では、アート作品の制作、子ども向けのワークショップや、舞台美術など様々な活動を行なっていると拝見しましたが、minglelingoの活動を始めたきっかけは何ですか。

愛子さん:息子が入院した時に、私も病院に泊まることになって。その夜にいろんな部屋から子どもたちの泣き声が聞こえたんです。その声を聞くと胸が苦しくて、自分に何かできることはないかと考えている時に、病院に読み聞かせのボランティアの方が来てくださったんです。病院で治療を受けていた息子が、読み聞かせの絵本で笑ったんです。それを見て、子どもを笑顔にできるような絵本を作ろうと思い、絵本の作成をしたことがきっかけでこの活動が始まりました。

──このトビバコも、子どもたちの笑顔が集まる場所となっていますね。空き家の活動としては、富士見BASEの終了とともにこちらに移動し活動を続けているとお聞きしました。続けようと思ったきっかけは何でしたか。

愛子さん:富士見BASEでプロジェクトをしていたプロデューサーや太田さん(Pebbles)、調布市の方を含むメンバーがすごく素敵で、また一緒にやりたい、関わっていたいという思いから決断しました。

一緒に活動していく中での人との関わり方ってとても大切ですよね。トビバコの活動の中で印象的だった出来事はありますか。

愛子さん:トビバコのプレオープンの段階で、「ヨリミッチもぐもぐ」(松原さんご夫婦)による上映会が始まったんです。その時に、部屋に子どもたちがいっぱいいて、みんながこの場所を自由に使っていて大盛況でした。これがすごく印象的でした。主催していた松原さんご夫婦は私たちにはない、人を惹きつける魅力があって、そこに集まる子どもたちもいっぱいいて、この空気感はすごく大切にしていきたいなと思いました。

──その素敵な空気感を子どもたちに提供するにあたって、無料で活動を行なっている理由をお聞かせください。

達也さん:無料であることの価値は非常に大きいと思います。有料でしたら、例え10円でも持っていない子どもは入れないわけで、ハードルを設けちゃうことになります。誰でも自由に訪れることができる場所にしたくて、無償で利用できる場所にしました。また、お金を払っていると「要求」が生まれて、お金をもらうこちらも気を張る状態になります。無償にすることで場を作る側も、参加者する側も気が楽です。

──空き家の利活用において、大切にしていることはなんですか。

達也さん:居場所を作りたいと宣言して人を集めたところで、本当に居場所を必要としている人はあまり来ないと思うんですよね。組織的に狙っているわけではないですけど、楽しいことをやっていたら、結果として居場所を探していた人がここを居場所にしてくださる。そんな場所になればいいなあと思っています。

トビバコで新たな企画を考え中のようです!随時チェックしてみてください!

【編集後記】

インタビューを通して、トビバコが子どもたちの「笑顔の居場所」となっているのは、まっすぐな芯があり、優しさに溢れた西村さんご夫婦の運営の下、つくられているからだと確信しました。経験を通して考えが生まれ、行動に移していく姿がとても素敵で、一緒に活動させていただいているこの時間を、つながりを大切に、これからもトビバコを盛り上げていきたいと改めて思いました。(目黒)

トビバコがどんな人たちのどんな場所であって欲しいか、西村さんご夫婦の思いを聞いて感銘を受けました。様々な“違い”を持つ人々が集まったり、挑戦したり、混ざり合っていく(=mingle)、そんな目に見えない繋がりがトビバコでは生まれていました。 “多様な人々の感性が混ざり合い、新しい価値が生まれる瞬間を大切に” minglelingoさんのホームページにあるこの言葉が単なる居場所としてではなく、無形のアートとしてのトビバコの存在意義のように感じました。(武田)

西村さんご夫婦の居場所作りにおいて、「今しかできないこと、今出会える人たちと一緒に表現すること」という考え方がとても素敵だと感じました。また、お二人が居場所を提供してあとは自由に!というスタンスだからこそ今のみんなの居場所となるトビバコが実現しているのだと改めて実感しました。私も、一期一会を大切にしながらトビバコで出会った方々と楽しい時間・空間を作っていきたいです。(石田)