トビバコ企画者インタビューvol.4
こんにちは!共立女子大学です!
私たちは今、トビバコ2年間の活動をまとめた冊子を作成中です。
それにあたり企画者の方々にインタビューをしています!
今回は企画者である麻生まさみさんにインタビューをさせていただきました。
担当は藤木、目黒です。
──はじめにトビバコでの活動内容をお聞かせください。
アートセラピー、カラーセラピーを取り入れながら、ママ同士が気軽におしゃべりできるような、ママさん向けのワークショップをやっています。ママさんは日々子育てで忙しく自分だけの時間が少ないと思うので、母親だけでなく妻でもなく、一人の女性としてほっとできる場所を提供できたらなと思って行っています。
──具体的にアートセラピー、カラーセラピーはどのようなことをするのですか?
カラーセラピーの方がわかりやすいと思うので説明させてもらいます。何本か色がついたボトルを並べて、そこから気分で選んでもらいます。選んだ色から、色のメッセージをお伝えして、そのメッセージを自分なりに向き合うきっかけにしてもらっています。
──ママさんは自分と向き合う時間がないと思うので、まさにママさん向けな企画ですね。トビバコではいつからアートセラピー、カラーセラピーをやられていますか?
去年の10月から月2回やっています。雨の日はお客さんが来ないので休んだりはしています。
──いらっしゃるママさんたちは子どもたちも連れて来ますか?
保育園や幼稚園がある時間に開いているので、幼稚園などに入っていない子が来てくれます。みんなで抱っこするなど、臨機応変にやっています。
──素敵な空間ですね。ママさんたちの反応はどうですか?
来てくれた方たちはリフレッシュになったと言ってくれます。小さいお子さんがいるママさんは、他の人が抱っこしてくれたりするのが嬉しいと言ってくれます。
──ほんの少しでも抱っこしてくれる時間があるのは、ママさんにとってとても大きいですよね。トビバコを知ったきっかけはありますか?
トビバコのインスタグラムです。調布市内の情報を見ていたら見つけました。もともとオンラインでアートセラピーなどを行なっていたので、外で活動したいという想いもありました。また、地域のママさんに何か還元できたらいいなという想いもありました。
──ではもともとアートセラピーなどをやられていたのですね。
もともと、美大で勉強をしていて、座学で学んだのがきっかけで絵による児童心理に興味を持ちました。子どものお絵かき教室のアトリエに就職し、先生をやっていて、ご縁でアートセラピー、カラーセラピーを本格的に学びました。
──その時点では児童心理に興味があったのですね。今はママさん向けにやられていますが、きっかけはありますか?
自分がママになったときに、子どもに一番身近なママがイライラしていたりすると、子どもに影響があるなと思いました。なので、ママが笑顔でいて余裕があることが、子どもたち自身が自分はここにいていいのだと思える環境にもなるし、私が今まで学んできたスキルでママを元気にしたいと思いました。
──麻生さんの企画ではトビバコはどのような場所になっていると思いますか?
ママが気楽に来られる、ホッとできる場所です。お茶して帰るでもいいし、自由に来てくれる場所です。
──ママさんにとって大切な場所になっているはずです。トビバコの特徴として無料で利用できるのがあると思いますが、有料になったとき利用されますか?
材料費、場所代のバランスを見ながら利用すると思います。
──麻生さんの企画はママさん向けで子どもたちも落ち着ける場所が必要なので、場所が大事ではないかと思いました。例えばトビバコのようなどこか懐かしいような場所でやるのと、何もない会議室のような場所でやるのは雰囲気が変わってしまうと思いました。
実際に、会議室のような場所を借りてアートワークをやっているのですが、雰囲気は違います。ママさんが落ち着ける場所ということであればトビバコのような場所だと思います。子ども向けのお絵かきワークショップをするのであれば、走り回って少しよごれても大丈夫な会議室がいいかなと思います。
──場所によってやれることが変わっていくのですね。トビバコが来年の2月で一度終わってしまいますが、場所を変えての今後の活動などは考えていますか?
ぼんやりとしか考えていませんが、トビバコを利用してからSNS発信をするようになって他の人との繋がりができました。なので、他の場所で活動したり、引き続きオンラインでも続けていこうかなと思っています。
──今後の活動が楽しみです。あと少しのトビバコですがどのような場所になってほしいですか?
トビバコは素敵な場所なのに外から見ると入りにくく、知られていない感じがするので、もっと他の人の出入りが増えたらいいなと思います。
──もっとたくさんの人に知ってほしいです。私たちの記事で広めます!
(編集後記)
麻生さんは、子どものためにはまずはママさんが自分と向き合う時間が必要だとおっしゃっていました。すごくシンプルなことですが、多くの母親が子どもを第一に考えるあまり、自分自身を後回しにしていることに気づかない方が多いのではないかと感じました。母親にとってこの居場所はとても価値があり、貴重な時間だと思いました。まさにホッとできる居場所になっていると思いました。もっと多くの母親が子どものためと思って、トビバコに立ち寄ってくれたらなと思います。(藤木)
子どもに一番近い存在のママが笑顔でいることが大事だという麻生さんの考え方に感銘を受けました。トビバコを通していろいろな方と関わっていく中で子育ての大変さを知り、無料でひと休みできる場があることがどれだけ大切かを知れました。トビバコがそのひと休みできる場所として使われていることに、空き家の可能性を感じています。空き家が利活用されている場所は子ども向けに何か行われているというイメージがある人もいると思うので、麻生さんの活動がもっとたくさんの人に広まってほしいです。(目黒)